FINE MAGAZINE 服に関わる人たちがより豊かになれるファインマガジン

アパレル廃棄の問題 – 求められるサステナビリティへの取り組み

2018.03.28

イメージ

余った服。そして、廃棄の現状

アパレル製品の廃棄は年間おおよそ30億着

アパレル製品(衣料品)の廃棄は年間で100万トンにものぼります。これは、点数にしておおよそ30億着と言われています。30億着の廃棄に対し、供給は40億着で、この供給数は廃棄数と同様に右肩上がりです。
(※2016年経済産業省の調べ)
100万トンとは膨大な量です。そのため、家庭からの廃棄以外にも、余剰在庫やお店で売れずに余った服が新品のまま廃棄されるケースも多いことが想像できます。

何故、これほどまでにアパレル製品の供給数が増えてしまったのでしょうか。そして、世の中に余った服があふれ、さらにはそれが廃棄されてしまうのでしょうか。

大量生産・大量消費・大量廃棄の経済構造

世の中に物が溢れており、社会的にも「大量生産・大量消費・大量廃棄」が問題視されています。
それはアパレル業界でも同様です。アパレル業界における「大量生産・大量消費・大量廃棄」にはさまざまな原因があると考えられています。

①アパレル市場の価格競争

ファストファッションの繁栄により、低価格で服が手に入るようになりました。いわゆるプチプラ化が進みました。
これによりアパレル市場の価格競争が激化。1着あたりのコストを下げるため、メーカーは大量生産をする必要が出てきました。それに伴い、余剰在庫も発生しやすくなってしまいました。

②消費者行動

あらゆるものが低価格で手に入り、低コストで豊かさを手に入れることがでるようになりました。
低価格で手に入るがゆえに、1、2回着て捨てられる服、1シーズンで捨てられる服も珍しくありません。

③アパレルメーカーが転売に消極的

ファッション・アパレル業界はブランド価値が重視される業界です。自社製品の転売では、ブランド価値の毀損が懸念されます。
例えば、転売後にブランドのイメージを大きく損なう場所で流通(販売)してしまった場合です。消費者のブランドイメージは崩れ、ブランド価値毀損につながってしまいます。

イメージ

アパレル廃棄の問題点

廃棄焼却処分による環境への負荷

年間100万トンというのうち、多くは焼却廃棄です。
廃棄焼却処分で発生する二酸化炭素(CO2)による、地球環境への負荷についてはよく耳にするのではないでしょうか。地球温暖化を食い止めるため、日本のみならず世界中でCO2削減へのはたらきかけが盛んに行われています。
廃棄が年々増え続けているアパレル業界は、社会の動きとは真逆を突き進んでいるとも言えます。

廃棄ロスが利益を圧迫する

アパレル製品は、トレンドという特有の「消費期限」があります。値引き販売をしても残ってしまった在庫は、販売し続けることが難しく、最終的に廃棄されることもあります。
廃棄した場合、利益は残らずすべて在庫ロスです。大量廃棄による在庫ロスは利益を圧迫するため、できる限り避けたいはずです。

ブランドイメージへの悪影響

インターネットによって世の中が可視化されやすくなり、これまで知られていなかったことが世間に知られるようになってきました。さらにSNSの普及もあり、それはすぐに広まってしまいます。
2017年10月、H&Mが売れ残りの衣類を毎年焼却処分していたと報道され、話題になりました。
ビジネス上の理由があってのことだとは考えられますが、このような報道が出てしまうとブランドイメージへの悪影響は避けられません。

参考:H&Mがデンマークで毎年12トンの売れ残り衣類を焼却処分 テレビ局が報道

アパレル廃棄を減らすために

イメージ

アパレルメーカーが行うこと – サステナビリティへの取り組み

①CSR活動を通じて消費者へのマインドチェンジを図る

CSRはcorporate social responsibilityの略称、企業の社会的責任のことを指します。これは近年叫ばれるサステナビリティ精神から来ています。

サステナビリティとは、利益を上げることだけを追求せず社会や環境、労働者への社会的責任を果たし、事業を続けていくことです。環境や社会、労働者へ配慮する企業の提供するサービスや製品は消費者からの信頼にもつながります。
現在この考えは広く普及し、各企業のCSRの取り組みに注目が集まっています。

▼アパレルメーカーの目立ったCSR

・リサイクルボックスの設置・古着回収により廃棄(CO2)の削減
・回収した古着を難民・避難民へ寄付
・回収した古着を資源化

②ブランド価値毀損のリスクを軽減しながら自社廃棄を減らす

今後、衣料品の廃棄を減らすことは大きな課題になります。廃棄によるロスを減らし、さらに二次流通によるブランド価値の毀損を避けることは、ブランドが続いていくために必要な努力ではないでしょうか。

アパレル業界の未来を創造していくためにも、これまでとは違うユニークな新しい発想が求められます。

サスティナブルなファッションの未来を目指す – 新しいアパレル再流通のしくみ「Rename (リネーム)」

イメージ

FINE(ファイン)が提供する「Rename (リネーム)」は新しい在庫再流通サービスです。
ブランド様やメーカー様の在庫に対し、ブランドネームタグ(襟ネーム)や洗濯表示タグ(内タグ)などを提携している縫製工場で付け替えて、FINEが再流通します。タグカット(ブランドのタグを切り取る)ではなく、品質を維持するためにミシンを使って新しい資材に交換しています。

ブランド名をクローズすることで、ブランド価値を毀損することなく在庫の換価や廃棄コストの圧縮が可能です。そして、ブランドイメージが先行してしまい、これまで出会うことのなかった違う顧客層へも商品価値を提供できます。

「廃棄」でもない「ブランド価値を毀損する再販」でもない新しいアパレル在庫再流通のしくみです。新しい「エシカルファッション」の形として、サスティナブルなファッションの未来に貢献します。

「エシカル(ethical)」は近年注目されており、「倫理的な」という意味を持ち、「地球環境や社会への貢献や考慮」といった意味で捉えられることが多いです。Renameは、「服を作る人(ブランド・メーカー様、生産者)と服を着る人(消費者)」が「エシカル」を実践できる行動の1つにもなると考えています。

 

Renameページはこちら
※「Rename」は株式会社FINEの登録商標です。(登録番号:第5993600号)

リネームやアウトレットアパレル事業に興味をお持ちの方、
その他お見積り、ご質問などございましたらまずはお気軽にご相談くださいませ。

この記事もよく見られています ×

お問い合わせCONTACT

リネームやアウトレットアパレル事業に興味をお持ちの方、
その他お見積り、ご質問などございましたらまずはお気軽にご相談くださいませ。