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キャッシュレス化がアパレル業界にもたらす変化

2019.05.21

キャッシュレスとは?

キャッシュレスとは、現金以外の方法でお金を支払うことです。電子マネーやクレジットカード、デビットカードが用いられ、最近はLINE Pay、楽天ペイ、Origami Payなどの「コード読み取り型」も急速に普及しています。キャッシュレス化のメリットとしては、店舗の無人化・省人化やインバウンド対応、不透明な取引の抑制などが挙げられます。

キャッシュレス化は、アパレル業界の人手不足の手助けとなる?

アパレルを含む小売業で深刻化する人手不足。これを解決する手段の一つとしてキャッシュレス化が注目されています。アパレル業界のキャッシュレス化の事例として、ストライプインターナショナルが2019年2月にオープンしたホテル併設型旗艦店「HOTEL KOE TOKYO(ホテル コエ トウキョウ)」があります。2階のアパレルショップを21~23時の時間帯は、スマートレジでクレジットカード決済のみ対応する“無人店舗”として営業します。今後は、電子マネーやApple Payにも対応する予定です。

1Fのブレッド&ダイニング「KOE LOBBY(コエ ロビー)」でも、テイクアウト専用のモバイルオーダーシステムを導入し、キャッシュレス化を実現しました。スマホの専用アプリで注文・支払いを完結でき、店頭では注文した商品を受け取るのみという仕組みです。
参考・引用:wwdjapan

キャッシュレスでファッショントレンドが変化する

キャッシュレス化の浸透に伴い、現金は消えていきます。この流れから各ブランドは、長財布から小型財布に、さらにはカードケースやスマホケースに注力するようになりました。
財布の小型化はバッグにも変化をもたらし、鍵・スマホ・カードケースが入る程度の小型バッグは、2015年頃ランウェイに登場してから世界中に広まりました。
また、小型バッグのメリットには機能性だけでなく、手頃な価格やコーディネートに組み合わせやすいこともあり、今後も人気は高まりそうです。

日本でも小型ファッションアイテムが好まれる傾向が出てきましたが、大型化した長財布も売れる現象も同時に起こっています。この原因として考えられるのは、日本特有の多様な支払い手段です。日本では現金に複数のカード、スマホなど多くの物を持ち運ぶスタイルが多く、それがファッションに反映されているのかもしれません。

とはいえ、世界のトレンドとしては「小型化」が主流ですし、日本政府もキャッシュレス化を推進しているので、今後は日本のトレンドも小型化へ移行すると考えられます。

2020年の東京オリンピックにおけるインバウンドのためにも、キャッシュレス化は急務となっています。キャッシュレス化がより浸透すれば、キャッシュレス化による生活の変化を受けてより実用性のあるスタイルに注目が集まり、ファッションのトレンドも変わっていくでしょう。
参考・引用:AMP

(ライター:中原 愛海)

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