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アパレル在庫処分方法の選択肢

2019.07.31

そもそもアパレル在庫はなぜ残るのか?

アパレル在庫が残るのはなぜなのでしょう。おもにアパレル小売店に関する原因と、アパレルメーカーに関する原因があります。

アパレル小売店では、新規商品が思うように売れない場合があります。アパレルのトレンドや需要を予測するのは難しいのです。また、アパレルの総供給数量は年換算で29億点を超える一方、国内総消費数量は推計13億5200万点。つまり、2018年はおよそ15億5000万点が売れ残ったという事実があります。(小島ファッションマーケティング調べ)

アパレルメーカーでは、シーズンまでに製造が間に合わず、店頭に並べられない場合があります。アパレルではシーズンごとに新たなトレンドが生まれます。少しでもトレンドからずれれば価値は下がり、売上も大幅に変わります。

このように、アパレルの在庫管理は非常に難しいのです。

おもな在庫処分方法、「廃棄」と「買取」

値下げ販売をしても売れなかった在庫の処分方法は、おもに「廃棄」と「買取」。それぞれにメリットとデメリットがあります。

在庫廃棄

廃棄を選べば、買取に出す際の在庫整理や仕分け作業の手間がかかりません。また、思わぬ場所で商品が出回るのを回避でき、ブランド価値の毀損が防げます。
一方で、「廃棄」という行為は環境に悪影響をおよぼします。それにマイナスイメージを抱く方もいるため、ブランド価値の毀損にも繋がりかねません。また、単純に廃棄にもコストはかかり、廃棄した分は在庫ロスとして利益に結びつきません。

在庫買取

買取を選べば、在庫を換金できて廃棄コストも圧縮できます。消費者にとっては、新品の服を定価よりお手頃に手に入れられるメリットもあります。
一方、買取に出す際には、自社ブランドの商品がどこで・どのように販売されるのかは非常に重要です。流通先や販売方法を適切に選択しなければ、転売情報の漏洩やブランド価値の毀損が懸念されます。

近年、大量生産・大量消費・大量廃棄の問題がより注目されるようになり、環境や人に良いモノの流れを目指す動きが社会に広がっています。廃棄という選択は、環境を害したり、注いだ労働力を無駄にしてしまいます。そのため、在庫処分方法はできるだけ買取を選びたいところです。

おもなアパレル在庫買取方法、「買取サイト」か「買取業者」

アパレル在庫買取サイト「スマセル」

スマセルは企業・法人間で在庫を売買する、繊維・ファッション業界のフリマサイト。在庫を処分したい企業と特価商品を必要としているバイヤーを、オンライン上でマッチングします。
スマセルには日本を代表する大手アパレルや大手商社などが登録していて、信頼性の高いサービスです。また、匿名での出品や販路の限定、ネームカットが可能なので、ブランド価値の毀損も防げます。
一方、出品する際に入力操作などの手間がかかる面もあります。

アパレル買取業者

在庫買取を業者に依頼すれば、対面での交渉などコミュニケーションが取りやすく、安心感があります。
一方、打ち合わせの時間や見積依頼など一定の時間はかかります。また、業者の良し悪しは少なくともあり、自社の不利益になりかねないルートでの販売が起こる可能性もゼロとはいえません。つまり、ブランド価値の毀損が懸念されます。

私たちFINEは、先述した懸念点に配慮しながらアパレル買取事業を担っています。

在庫問題への新たな取り組みRename


Renameではブランドネームタグから洗濯表示タグまで切り取って、新しいタグと交換します。こうすることで元のブランド名を表示しないため、在庫が再流通してもブランドイメージが傷つく心配がありません。

(ライター:中原 愛海)

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