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海外で好調なアパレルのオフプライス流通、国内の動向は?

2019.05.09

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オフプライスとは?

オフプライスとは、最終在庫・過剰在庫となったブランド品などを買取り、正規価格や卸売価格から割引して価格設定すること。現在ファッション・アパレル流通業界が不振となっているアメリカで、このオフプライス事業が着実に業績を上げています。日本ではまだ認知度が低いですが、似た言葉に”アウトレット”があります。

オフプライスとアウトレットの違いは?

アウトレットとオフプライスはブランド品などを安く売る点では共通していますが、事業形態が異なります。アウトレットではブランドが自社の売れ残り品を安く販売するのに対し、オフプライスでは小売店がブランドなどの売れ残り品を仕入れて安く販売します。また、アウトレットではアウトレット用に廉価版の新作が売られることがありますが、オフプライスで新作は売られません。

オフプライス流通の海外動向

アメリカのオフプライス市場は5兆円を超え、売上ベースでは約15%も占めています。アメリカではブランド側がオフプライス流通を容認していること、オフプライスストアと呼ばれるオフプライス専門の巨大チェーンが数社存在することが理由として考えられます。
参考・引用:商業界ONLINE

以下では、オフプライスのリーディングカンパニーを2社ご紹介します。

世界No.1のオフプライスストアを展開する『TJXカンパニー』

海外旅行や海外でのショッピングを好む方の間で知名度の高いディスカウントストア「T.J.マックス」「マーシャルズ」を運営する『TJXカンパニー』は、アメリカはもちろん、世界No.1のオフプライス企業です。ファッション市場全体の売上においても大きな割合を占めています。「T.J.マックス」「マーシャルズ」の他にも、家具やインテリア商品を扱う「ホームグッズ」や2017年から展開を始めた「ホームセンス」、アウトドア商品を取り扱う「シエラ・トレーディング・ポスト」を運営しています。

業界2位を走る『Ross Stores(ロス・ストアーズ)』

ほとんど独走状態の『TJXカンパニー』を追随するのは、アメリカ業界2位の『ロス・ストアーズ』です。2018年は売上前年比8.9%、純利益は23%増の増収増益。年々厳しくなるファッション業界の中、好調を走っている数少ない企業のひとつです。全米に1453店舗を有する「ロス・ドレス・フォー・レス(ROSS DRESS FOR LESS)」は「T.J.マックス」同様、ハワイやグアムなどでも観光客に人気です。他にも、大型ショッピングセンターを中心に展開する「dd’s・ディスカウンツ(dd’s DISCOUNTS)」が227店舗展開されています。(2018年8月時点)

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オフプライス流通の国内動向

2019年4月現在、日本で本格的なオフプライスストアは見られません。値下げした商品を市場に放出すると正規価格での流通が破綻して、自社売上が脅かされる可能性があるからかもしれません。
しかし、最近は国内でもオフプライスへの注目が集まっています。2018年12月には『SPAC研究会』にて「オフプライス流通はアパレルを救えるか」をテーマにしたディスカッションが開かれ、弊社COOの津田も出席しました。ディスカッションの中で、「百貨店、量販店、GMS(総合小売業)などあらゆる業種でオフプライスの需要が高まっている」と参加企業は語りました。

オフプライス流通の日本への本格的な導入により、アパレル流通やアパレル市場の動きが大きく変わる未来も近いかもしれません。

参考・引用:PAC研究会記事
(編集:中原 愛海)

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